我々のゴール

塗装は工業製品の組み立て工程を除いた最終工程になります。いわばフィニッシュワークですので、とても繊細でデリケートな作業工程です。洗浄、膜厚、発色、色ムラ、表面相度など多くの基準をクリアする必要があるため、高い品質管理が要求されます。ご依頼いただくお客様のニーズに沿って満足いただける成果品をお届けすことが弊社の最大の糧であります。

粉体塗装

合成樹脂で形成された樹脂粉末の塗料を静電気により被塗装物(ワーク)に付着させることから塗装が始まります。
被塗装物はアースされプラスの電気を帯びており、それに対してマイナスの電荷を与えられ塗料を圧縮空気を用いたスプレーガンで発射してワークに付着させます。
塗装工程を終えたワークは乾燥炉で焼付する亊により均一な塗装皮膜が形成されます。

有機溶剤を使用した塗装にくらべて作業者へのダメージも軽減され、耐久性も耐久性にも優れており、射出して塗料を回収利用も可能ですので、地球環境ににも優しい塗装技術です。

焼き付けについて

粉体を塗布されたワークは温度管理された焼き付け乾燥炉で塗膜を焼き付けます。

当社の乾燥炉のサイズは 最大W:2,600mm X D:4,500mm X H:2,600mm ですので、ワンボックス乗用車程度の大きなワークに対応可能です。

対応可能な塗装のバリエーション

  • レザートーン塗装

オフィス機器や什器などに多用される塗装です。細かな凹凸に仕上げることで皮革製品のような滑らかな仕上がりとなります。通常の塗装後、完全に乾燥させる前に希釈した塗料を革の質感が出るようノズルと空気圧を調整して肌地を出しています。乾燥時間や仕上げ塗装の粒度等多くのパラメーターがあるので同じ質感を維持するには熟練を要します。


  • メタリック塗装

皆さんよくご存じの自動車の外装塗装に多用される金属的な輝きを持たせた塗装です。微粒なアルミ片を混入した合成樹脂塗料で塗装します。


  • ハンマートーン塗装

大戦前後の工作機械、測定器やミシンなどに多用された塗装です。シルバー色を含んだ顔料にシリコンを混入させた塗料で吹き付けると、ハンマーで叩いた様な模様が形成されレトロな味わいの凹凸が形成されます。溶剤を使用するので球形など水平面以外に垂直面を有するワークですと塗料が流れてしまうため綺麗な仕上りが望めません。


  • サテン塗装

サテンとは本来朱子織のつるつると光沢のある布地を指し、女性用下着などに多く使われています。サテン塗装の場合はやや荒い模様となり家具や楽器などに多く用いられます。専用溶剤使用した模様形成剤の入った塗料に吹き付ける亊によりサテンの様な模様が形成される塗装です。


  • パール塗装

名前の通り深みある輝きを持たせた塗装で、同じ品質を保つのがとても困難なため高い技術力が要求されます。メタリック同様合成樹脂塗料に鉱物であるマイカ(雲母)の微粒子を混入した塗料を幾層も塗り重ねる亊によりバールのような立体感ある輝きとなります。